小論文のネタ#2004年04月の記事〜大学受験・AO入試のために |
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小論文のタネ:「模範解答」の落とし穴確かに「赤本」を初めとして、大学入試の過去問集では、多くの場合小論文にも「模範解答」(解答例などとも呼ばれていますね)を示しています。しかし、これらはあくまでも参考に止めるべきです。その理由は以下の通りです。これら「模範解答」は、原則として大学生以上、したがって大学受験以上の知識・思考力の持ち主が書いています。また、制限時間とは無関係に作成でき、さらには必要に応じて文献などの調査も可能でしょう。つまり、実際の試験場で、高校卒業程度の学力の受験生が書く答案とは、基本的に異なる条件の下で作成されているのです。したがって、これと同じような「知識」を前提にした答案を書く必要はありませんし、現実的ではありません。 WIEの講座で、「模範解答」を原則として提示しないのは、このためです。WIEの添削では、初回提出の答案で示していただいた解答者個々人の問題意識や関心領域に即して、そこから合格答案を考えていくようにしています。また、知識不足の場合にも、できるだけ高等学校で学習する範囲から事例を探すといった視点でコメントしています。 ただ、特に優秀な受講生に対しては、高校の範囲を超える話題を、初回ですることもあります。しかしこれも、「知らなければ合格答案にはならない」というものではありません。解答者が用意した事例が誤っている場合に、「正確にはこうです」というものを紹介するようにしています。 このように、WIEの講座では、高校以上の知識を要求しない指導方針で臨んでおりますが、現役生でも問題なく合格しておいでです。また、合格者のお話を聞いていても、設問の要求および資料の内容を正確に把握すれば、書くべきことがなくて困る、ということはないようです。むしろ書けること、書きたいことが多すぎて、論点を絞る方が大変だった、という方が多いようです。 (2004.4.21[Wed]) 小論文のタネ:早く始めれば早く効く過去、WIEの受講生で、東大などの難関校や、志望者の多い大学・入試で勝利していったみなさんは、この点実にあざやかでした。早くから知識獲得と読書に取り組み、添削を面倒くさがらずに消化し、試験本番に近づく頃には「もっと別の課題はありませんか?」と注文したものです。 論より証拠、そのような受講生は、ほぼ確実に、志望校をものにしています。 まさしく、「取り組んだ課題の量と合格率は正比例する」のです。 WIEの添削指導にも、もちろん「向き不向き」はあるでしょう。 確かに、課題に取り組み、「いい出来だ!」と思った答案に厳しいコメントを付けられ、それでもくじけずに取り組み続けることは、楽なことでもお気軽なことでもありません。 それでも、あえてこの道を目指すというみなさん、 WIEは全面的にみなさんをバックアップします。 (2004.4.17[Sat]) 小論文のタネ:なぜ、こうなるか?いざ本番で、「何が何やらワケがわからなかった」というのは、すなわち「課題文をきちんと読み取れなかった」ことに他なりません。「文字数が埋まらなかった」というのは、すなわち「自説が立てられず、それを読み手に説得する手だてを考えつかなかった」ことの証拠です。 なぜ、こうなってしまったのでしょう。 それは九分九厘、「経験値の不足」に原因があります。 読み取りとは何かについて考えてみましょう。 単なる時間つぶしを例外として、ほとんどの人間は「人の話なんか聞きたくない」ものです。相手の話に最後までつきあい、じっくり聞くだけでもくたびれるものですし、ましてやその内容が込み入ったこと・自分の経験外のことならば、途中で「うざい」と感じるのも無理はありません。 残念ながら、小論文とは「課題にとことんつきあえ」と要求される試験です。 説得について考えてみましょう。 欲するものを得るために、親兄弟、教師、友人を説得するには、それ相応の「頼み方」があります。ましてやそれが、聞き入れてもらいにくいものであるとか、全くの他人(大学とは全くの他人に他なりません)が相手であるとかするならば、その難しさはグンとはね上がります。これまた「うざい」ことですね。 残念ながら、小論文とは「赤の他人を説得してみろ」と要求される試験です。 …うざい事からは遠ざかるのが人の性(さが)、これらについての経験値は、ついつい低いままになりがちです。言い換えると、世の人のほとんどは、このスキルについては「あまり高くない」と言っていいでしょう。 周りが高くないからこそ、訓練を積めば積むだけ確実に能力が上がる、ここが小論文入試のいいところですが、だからといって「じゃ楽してこのままでいよう」「直前に文例か参考書でも読んでおけばいいや」と、ズルを決め込んでも、もし試験会場を同じくする人々が、(百戦錬磨とは行かないまでも)きちんと系統だったトレーニングを経ているとしたら…結果は日を見るより明らかですね。 どこにも、楽してそのまま受かります、という魔法など、存在しないのです。 あるのはただ、正しい訓練によって経験を重ね、必要なスキルを身につける方法だけなのです。 では、必要なスキルとは、いったい何でしょうか? …それは、いわゆる「難関校」の対策を考えることでわかります。なぜなら、一通り訓練を経た、粒ぞろいの受験生のなかから合格者が選ばれるのですから、そこに「運」や「当たりはずれ」といった、偶然の要素が少ないからです。 (2004.4.16[Fri]) 小論文のタネ:なぜ読書量がものを言うのか?その理由は単純です。読書量がある(これから増やす)=文章の読解力がある(読解力がつく)事に他なりません。また、 読書量がある(これから増やす)=学問や社会についての知識がある(これからつける)事に他なりません。 そして、難関校の小論文でなくとも、競争の場での合格答案を書くためには、このどちらもが必要不可欠なのです。 これはすこしまじめに考えれば、誰にでもわかることですが、それだけに「楽なんか出来ないのだ」とすっぱり割り切った受験生は、早くからこの課題に取り組んでいるのです。 残念ながら、競争の場における小論文に耐えうる読解力・知識量は、そうそう簡単に身に付くものではありません。何か「魔法」や「秘伝」があって、それを読むだけで、はい書けました、受かりました、とはならないのです。 (2004.4.15[Thu]) 小論文のタネ:難関校での小論文とは東大後期や、慶応SFCなど、いわゆる難関大学の入試であれば、「自分にわかる部分だけ」課題文を読み取っても、きちんとした答案は書けません。また、「思ったままを書いて」も、これまたまともな答案にはならないのです。 なぜか? それは、 課題文の読み取りには、それなりの知識と忍耐力が要る からであり、 答案の作成には、物事を理詰めで考える力と、それを他者にわかりやすく述べるための表現力が必要 だからです。 第一の要素、すなわち課題文をいかに正確に読み取るかについては、簡単な物差しで、現在の自分の能力を測ることが出来ます。 それは、「普段どの程度、本や新聞など、文章に接しているか」であり、「進もうとしている学問分野や社会に対して、どれほど興味を持っているか」です。 これは言い換えると、「苦にならずに、カタい文章を読み続けることが出来るか?」とのことに他なりません。 ありていに申し上げて、もしあなたが難関校を、小論文入試で目指すなら、カタい文章をつづった書籍(文庫本でかまいません)を、1冊でもいいですから最後まで読み通した経験が必要です。もしないならば、むしろ一般入試で目指した方が、はるかに現実的です。 「たくさんの教科を全てやりおおせるなんて面倒くさいや。一つ小論文でもやってみむとてするなり」などという程度で合格(うか)るほど、甘くはないのです。 これは難関校を目指すのではなくても、ほとんど変わりはありません。仮に1冊も読み終えていないにせよ、課題文を読み終えるのが「いや」ではない程度になるまで、トレーニングを積まねばならない、この覚悟はやはり必要です。 逆に、ですが、「たくさんの教科を全てやりおおせるなんて面倒くさいや。ただし、読書量ならば誰にも負けない」「本を読むことなら、別に面倒くさくないや」と思うのなら、小論文入試で志望校を目指すのは、一般入試よりはるかに合格の可能性が高いと言えるのです。 これまた難関校でなくとも同じ事で、「面倒くさがらずに取り組み続けてみるか」という、今このときの気持ちだけでもいいですから、持っていれば必ず道は開けます。 (2004.4.14[Wed]) 小論文のタネ:競争の場での小論文「受かる答案」をわかりやすく考えるために、逆に「受からない答案」とは何かを見てみましょう。それは図らずも、先ほど述べた 課題文の中で、自分がわかる部分だけを読み取って それに対して、思ったままを書いた 答案です。 競争の場にさらされる小論文入試とは、言い換えると「できのよい答案から合格となる」入試ですから、より正確に、片寄り無く課題の意図を読み取り、より論理的、そしてわかりやすく自説を述べた答案こそ、「合格!」のハンコが押されることになります。 ですから、「何が何やらワケがわからないが、とりあえず書いていたら時間が無くなってしまった」とか、「書いたはいいが、書くことが無くて半分も埋まらなかった」とかいうような答案では、まず合格はおぼつきませんし、もしそれでも受かったなら、それはその小論文入試が「競争の場に置かれていなかった」ことを逆に証するのです。 (2004.4.13[Tue]) 小論文のタネ:受かる答案、落ちる答案対策の必要がない小論文実は、対策の必要がほとんど無い小論文入試というものはありえます。何がそれに当たるかと言えば、ごくおおざっぱに言って、事実上の競争率が10割前後の場合です。 このような入試では、よほどおかしな答案を書かない限り、小論文を理由にして「不合格」となることは、まずありません。ですから気をつけるべきは、文字はキタナくないか、誤字脱字がないか、文体(です、ます調とか、だ、である調とか)に不統一がないかといった、いわゆる国語的な問題にとどまります。 もちろん、課題と全く関係のないことを書いてはいけない、といった程度の「難易度」はありますが、そもそも課題がごく短いか、あるいはわかりやすい文章になっていることがほとんどですから、国語の苦手な人にも、何とか乗り越えることは出来るのです。 従って、 ・課題文の中で、自分がわかる部分だけを読み取って ・それに対して、思ったままを書く だけで、十分合格圏に入るのです。 ただし、だからといって「これで確実に安心」となるほど、甘くもありません。 競争率が確実に10割を下回っていれば、なるほど「確実に安心」でしょうが、わずかでも上回っていれば、他の受験生の答案次第で、「不合格」となることは当たり前の理屈です。 では、「競争にさらされる小論文」とは、どのようなものでしょうか? そこで必要となるスキル、しなくてはならないこととは、どのようなものでしょうか? (つづく) (2004.4.12[Mon]) |
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