小論文のネタ#2008年12月の記事

〜大学受験・AO入試のために

冬休みの学習

12月も半ばを過ぎましたので、推薦入試・AO入試が第1志望の皆さんは、ほとんどの方が受験勉強から解放されていることでしょう。WIEにも、合格しました、という嬉しい報告が来ています。

しかし一般入試は、年明けの2月からが本番です。特にセンター試験を受験する方は、この冬休みが最大の山場になりますね。予備校の冬期講習を受けるなど、皆さん最後の追い込みに入る頃だと思います。センターの受験科目数の多い人は、学習計画を立てて取り組みませんと、十分な対策のできない科目が残ってしまいます。

ただ、このとき小論文対策も忘れないでください。センター試験+小論文といった受験型の大学・学部は少なくありません。第1志望がこのような受験型の人は、センター試験の勉強と並行して、小論文対策のための時間を学習計画の中に盛り込んで欲しいのです。

といいますのは、WIEで添削をしていますと、例年センター試験が終わってから小論文対策を始める人が多いからです。確かに、センターの結果によっては志望校を変えることもありますから、その手応えを確認してから、最終的に志望校向けの対策をしたい、という気持ちは理解できます。

しかし、この段階ではじめて志望校の過去問を見た、というのでは、極めて危険です。特に、近年は小論文の主題傾向が変わってきています。かつてのようにテーマが与えられ、「〜について論じなさい」といった出題は少なくなっています。英語の課題文を読む、理科の分野に属するグラフや表の読み取りをさせるなど、他の科目との複合問題が増加しています。また、考え方の筋道そのものを問うといった、新しい傾向の出題も見られます。

これらの出題に対しては、従来型の小論文とは別の対策が必要になります。しかも、どの大学・学部に対してもこれで大丈夫、といった万能薬に当たる対策はありません。それぞれの大学・学部の過去問を研究するのが、最も良い方法なのです。この過去問研究に十分な時間を取りませんと、大きな失敗をすることになります。

したがって、この過去問研究は、冬休みに始めておくのがベストです。特に小論文を書き慣れないうちは、一つの問題を考えるのに何時間もかかることがあります。この点で、まとまった時間のとれる冬休みは、チャンスなのです。じっくり腰を据えて、小論文対策に取り組みましょう。

ただ先に指摘したように、センター対策などで、小論文だけに集中できない人も多いことでしょう。このような人でも、冬休みの1日を小論文にさいて、志望校の過去問に挑戦し、出題傾向を把握しておいて欲しいのです。まずは、どのような問題が出るのかだけも、知っておきましょう。

また、こうした研究をすることは、センター対策など一般教科の勉強にもプラスになります。この時期の受験勉強は、どうしても暗記科目が中心になりがちです。そのこと自体は悪いことではないのですが、断片的な知識をいったん総合してみる機会を持つと、個々の事項の相互関係が理解でき、知識が記憶に定着します。

この総合する練習として、小論文を書いてみることが、有効なのです。他教科の勉強で身につけた知識を、小論文で使ってみることで、確実に身につけることができるのです。

センター試験を受験しない人はもちろん、センター対策にこれから取り組む人も、是非冬休みの学習計画の中で、小論文対策にも時間を割くようにしてください。

(2008.12.18[Thu])


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